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国土交通省は2025年12月、残価設定型住宅ローンいわゆる「残クレマイホーム」を国として支援する方針を示した。
残クレマイホームとは、住宅価格の全額を返済対象とせず、将来の住宅価値である「残価」をあらかじめ差し引いた金額を返済する住宅ローンの仕組みだ。
ローン前半は通常の住宅ローンと同様に元金と利息を返済し、後半は利息のみを支払う形を取るケースが想定されているため、この仕組みにより毎月の返済額を抑えながら住宅を取得できる点が特徴とされている。
背景には住宅価格の高騰があり、従来の30年から35年ローンでは住宅購入が難しくなっている現状がある。
国が想定している制度では、住宅を売却した際に売却額がローン残高を下回っても、差額を利用者に請求しない「ノンリコース型」の導入が検討されている。
ノンリコース型では、最終的に住宅を売却して精算するため、利用者は自分の代で家を買い切る必要がない設計となっている。
一方でノンリコースは金融機関側のリスクが大きくなるため、国は住宅金融支援機構などを通じた保険制度を用意し、金融機関の損失をカバーする仕組みを想定している。
この保険制度の財源には公的資金が使われる可能性があり、国が一定のリスクを引き受ける形になる。
残価設定型住宅ローンでは将来の住宅価値が極めて重要になるため、対象となる住宅は長期優良住宅など、一定の基準を満たす物件に限定される方向だ。
また残価部分がある以上、住宅の維持管理やメンテナンス状況によっては、制度の適用条件が厳しくなる可能性もある。
残クレマイホームは、終身雇用や退職金を前提とした従来型の住宅ローンが成り立ちにくくなった時代に対応する、新しい住宅取得モデルとして位置付けられている。
一方で、住宅を完全に所有する感覚が薄くなる点や、将来の制度変更リスクをどう受け止めるかが大きな課題とされている。
主の意見として、残クレマイホームは国の国策として提案されている点がまず重要だ。
残クレといえば、自動車やスマホ購入で導入されている仕組みがすでに広く知られている。
アルファードやiPhoneの購入で、一括払いをせず返却前提で残価設定し、負担分だけを支払う方式だ。
一見すると、安い利用料で高額商品を使えているように見えるため、利用する消費者は多い。
しかし実際には、消費者が支払う料金の中から、提携する金融機関や業者に多額の手数料が入る仕組みになっている。
さらに業者が設定した残価を上回る転売益が出せれば、提供側は大きな利益を得られる。
つまり新品と中古の価格差が小さいほど、残価設定クレジットは業者にとって儲かるドル箱システムであり、消費者はカモになりやすい。
新品供給が少ない商品ほど残クレ向きであり、アルファードやiPhoneは中古需要が高まり、新品価格を上回る相場になることすらあった。
残価設定により、劣化の少ない中古品を一定期間で確実に回収できる点も、業者側にとっては非常に大きな強みだ。
消費者は継続利用したい場合、残価を一括で支払うか返却するかの選択を迫られる。
車やスマホのように生活必需品を返却して終わりにできない人は、次の残価設定クレジットを契約する流れになりやすく、その結果として消費者は永続的に手数料を落とし続ける存在として囲い込まれる。
しかも残価設定クレジットは実質的な所有ではないため、扱いが雑だと査定が残価を下回り、追加費用を請求されることもある。
この種のトラブルは、すでに自動車やスマホ分野では珍しくない。
今回の政策では、この残価設定の仕組みを住宅、つまりマイホームにそのまま適用しようとしている。
これは実質的にはマイホームではなく、立ち退き前提の期限付き賃貸に近い。
事業者は、返却後に損失が出ない住宅だけを残価設定して提供することになる。
残価を下回った場合の補填には、国が支援する保険制度が使われる想定だが、明らかに儲からない案件を民間の金融機関や保険会社が簡単に引き受けるとは思えない。
つまり残クレ対象になるのは、将来も需要が見込める不動産に限られる。
車で言えばアルファード、スマホで言えばiPhoneに相当する住宅だけが対象になる。
具体的には、首都圏や都心部で供給が少なく、不動産価格が上昇しているファミリー向け物件だ。
特に戸建てよりも、マンションなどの集合住宅が残クレ向きになると考えられる。
数年後に売却しても値崩れしにくい新築や築浅物件ほど、残価設定に適している。
一定期間で確実に退去させ、価値のある物件を回収できるのは不動産業者にとって非常においしい。
一般人が残価分を一括で支払えるケースはほぼなく、需要のある住宅が確実に市場へ戻ってくる。
業者や金融機関は、残価設定の利用料や手数料で確実に儲けることができる。
さらに不動産価格が上昇していれば、手数料も残価分も丸ごと利益になる。
住宅の残クレ提供は、実は超絶おいしい政策だと言える。
税金や各種手数料も取れるため、国にとっても都合がいい。
この政策が進めば、賃貸では手が出ない住宅が、残クレによって安く見える形で提供される可能性が高い。
売却益を見込んで残価を低く設定すれば、普通のサラリーマンでもタワマンに住めるようになる。
残クレの本質は、通常の購入方法では手が届かない高額商品を、毎月の支払いだけで成立させる仕組みだ。
自動車で言えば、通常のローンでは支払いが成立しない層が、残クレでアルファードを手に入れる構造と同じだ。
住宅に置き換えると、通常の住宅ローンや賃貸では手が出せない都心タワマンが、そのアルファードに相当する。
残クレマイホームは、頭金や資産背景ではなく、月々の支払い能力だけで住宅を取得させる設計になっている。
その結果、本来は住めない層でも、手ごろな毎月の支払いで都心タワマンに住めてしまう。
残クレは「所有」ではなく「肩書き」を買わせる仕組みであり、都心タワマンはその象徴として使われやすい。
結果として、資産背景や価値観が異なる住民が混在しやすくなり、共同住宅では摩擦が生じやすくなる。
都心6区のようなエリアに、郊外型の残クレアルファード民的な家庭が流入する可能性もある。
都心のタワマンに残クレで民度が低そうな家庭が出入りするのは、制度設計上ほぼ避けられない。
文京区などでは、すでに中国人など外国人富裕層の家庭が急増し、クラスの半数近くが外国人という都心の公立小学校も実在している。
そこへさらに、残クレマイホームで都心に流入してきた家庭の子供が加わる状況も十分に想像できる。
深夜のドン・キホーテに家族連れで出歩いていそうな、金髪の子供が同じ小学校に通ってくる光景すら現実味を帯びてくる。
こうした環境変化が進めば、都心の公立小学校の雰囲気や学級運営は、これまでとは大きく変わっていく可能性がある。
都心の公立小中学校に多様な家庭が集まり、教育環境を嫌ったパワーカップル層の受験志向がさらに加速する。
その結果、私立や受験型の国公立校への受験戦争が激化し、塾産業がさらに盛り上がる。
それは教育産業の過熱と教育費の爆発的な高騰につながり、庶民には大きな負担となる。
それに伴って都心のファミリー向け物件は残クレマイホームで供給数が減り、不動産価格はさらに上昇する。
一部の富裕層は、庶民が流入した都心に価値を感じなくなり、地方へ移動する可能性もある。
その結果、地方回帰の流れが生まれる可能性も否定できない。
国としては、住宅という単価の大きい分野で金が動くため、GDPを一気に押し上げる効果が期待できる。
景気が良く見えれば、政策金利の引き上げや増税にも動きやすくなる。
そうなれば、変動金利で住宅ローンを組んでいる家庭は一気に苦しくなる。
増税と物価高が重なり、困窮する家庭はさらに増える可能性がある。
残クレ利用者だけでなく、多くの国民に影響が及ぶヤバい政策になる可能性がある。
主は、残クレマイホームでしか家を持てない時代に向かっているのではないかという危機感を持っている。
主は都営住宅民なので、今は低みの見物を決め込む。
残クレマイホームに手を出せば、生活水準が無駄に引き上げられ、抜け出せなくなるリスクが高い。
危機感を覚える人は、公営住宅という選択肢も真剣に検討したほうがいいと思う。
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